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来年3月で引退することが決定した「SL人吉」をけん引する8620ですが引退後はどうなるのでしょうか?
●8620とはどんな蒸気機関車なのか?
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8620といえば晩年は花輪線での3重連での運転については良く知られていますが、
元々8620は大正から昭和の初めに作られた急旅客用の蒸気機関車でありました。
そういうこともあって昭和40年代にもまだまだ現役で使われていた蒸気機関車になりますが、
8620についてはその後ディーゼル機関車などの配備で昭和40年代の中ころまでにすべての車両が現役から引退しました。
●8620が引退するその理由は車両の老朽化などいろいろなことが絡んでいた。
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「SL人吉」をけん引する8620については来年の春で引退することが決まっていますが、
その理由は何かというと、最大の理由は車両の老朽化ということになりますが、
「SL人吉」をけん引する8620については作られてから100年が経過した車両になりますから、修理するにも部品などの調達も困難であるということですが、
まあ、考えてみましたら100年前に作られた機関車が今まで現役で活躍してきたのも奇跡的なことになりますが、
それでもSLあそBOYを担当していた時には引退寸前までいったということもありましたが、その理由は台枠にひびが入ってしまったということで、
台枠の修復が不可能になってしまったということでしたが、幸いにこの時は日立製作所に製造時の図面があることが判明したことで、台枠を新たに作り直して復活したということになりますが、それでも車両の老朽化は隠せなかったということになりますが、
まさか「SL人吉」をけん引する8620が作られた当時ですが100年後も現役で活躍するとは思ってもいなかったのではないでしょうか。
逆に言えば蒸気機関車でも上手に整備と手入れをすればそれだけ長持ちするということではないでしょうか。
それでも今回、「SL人吉」をけん引する8620が引退するのも今後、修理などする上で必要となる部品の確保も困難であることと、整備していく人を育てていくだけ人材の確保も難しくなったということもありましたが、
これだけ古い車両となると車両の老朽化と整備する人の確保は大きな問題であったということになります。
●8620が引退後も人吉駅構内で保存される計画も予定されている。
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それで「SL人吉」をけん引する8620の引退後はどうなるのかということについてですが、10月16日熊本日日新聞の記事では、
松岡隼人人吉市長が、地元人吉駅構内での動態保存を検討しているということのようですが、
人吉といえば九州で蒸気機関車が活躍していた当時ですが、九州でも重要な拠点の一つとしても知られていましたし、
人吉については肥薩線の大畑越で活躍していた重装備のd51が配属されていたということでも知られていただけに、
今でも蒸気機関車の向きを変える転車台なども残っているということでこれらを生かして「SL人吉」で活躍していた8620を残していきたいと考えているということですが、
その場合ですがどのように8620を運転するかというと、圧縮空気を用いて人吉駅構内で往復運転などを検討しているとのことになりますが、
実際に圧縮空気を用いて蒸気機関車を運転している例としては若桜鉄道でc12が運転されている例もありますし、
真岡鉄道でも9600が若桜鉄道と同様に圧縮空気を用いて動態保存されているというのですから、
「SL人吉」を担当した8620でも同じようなこともできるということになりますが、この辺については今後どうなっていくかということでも気になるところでありますが、
うまくいけば8620が本線ではなくても運転されるということになりますからこれは地元人吉市にとってもかけがえの財産が手に入るということではないでしょうか。