本棚の住人の鉄道忘備録

個人的に気になった鉄道に関するテーマで書いているブログです。

c56 160号機が本線での運用を終えた理由はどんなことか?

 

引用先 https://raillab.jp/photo/2294


山口線SLやまぐち号の牽引機として使われていたc56160号機が、2018年の5月でその役目を終えましたが、どういった理由でそうなったのでしょうか。

 

 

 

c56160号機は北海道や四国への出張運転もこなしていた。

 



引用先 http://sl-story.jp/08f/kinen_02.html


c56160号機ですが、国鉄時代からJRに移行してからも全国各地で出張運転がありましたが、国鉄時代には1980年の11月22日に「北海道100周年記念号」を担当した際には函館本線の小樽から札幌区間で出張運転がありました。

 

この他にも水郡線での出張運転国鉄時代にはありました。

 

そして国鉄が分割民営化する1987の3月31日には元の汐留駅で、国鉄が終るということでそのフィナーレで汽笛を鳴らしたということもありました。

 

JRになってからもc56160号機の遠征が頻繁に行われました。その一つがJR四国での遠征になりますが、この時はc56160号機が瀬戸大橋を渡ることもあれば、さらにバック運転も行いましたが、これは大型のデンター式の機関車にはできない芸当で、c56だからこそできる芸当になります。

 

さらに仙台臨海鉄道第三セクター樽見鉄道への遠征もありましたがなぜ?これだけc56160号機が全国各地の路線へ遠征したかというと、

 

今は京都鉄道博物館ですが以前は梅小路蒸気機関館になりますが、そこで展示されている蒸気機関車の中でc571号機とC56160号機についてはとまともに本線を走ることができる車両ですが、

 

 

c571号機は山口線での運転を担当しているということで、c56160号機に白羽の矢が立ったということでありました。

 

 

c56160号機の引退の理由はどんなことか?

 



引用先 https://raillab.jp/photo/101703


c56160号機は2018年の5月でSLやまぐち号の牽引機の役目を終え、本線での運転から引退しましたが、引退の直接的な理由は、今後C56160号機を本線で運転する場合ですが、


新型の保安装置であるATS-P追加する必要が出てきます。その場合ですが電源機器の設置スペースを大きく取らなければならないのですが、C56は小型のデンター式の機関車ということですからそれだけの余裕がなく、仮に新型の保安装置であるATS-P形などを搭載すると今度は航続距離が減少してしまうということでありましたが、

 

この件についてはc56160号機が老朽化したからではともいわれていましたが、ただc56ですが客車は3両まで引くことができますが、全国各地への遠征の時には12系客車を6両引いていましたが、これ、SL北びわこ号も同じですが、それとでSLやまぐち号では5両編成を引いていましたから、

 

 

実際に運用される条件とは異なる運用に入っていたということもありましたし、SLやまぐち号ではc571号機との重連運転dd51との重連運転など、c56が作られた当初の運用とは明らかに異なる運用もありましたからそういう話もでてきますが、

 

 

当のc56160号機については梅小路蒸気機関館時代から入念に整備されていたということで車両自体の老朽化はなかったといわれていますから、それだけ現場で整備していた方達がどれだけc56160号機を大切に整備していたかということです。

 

そうしたこともあってJR西日本でもd51200号機を本線で使えるように整備したということでありました。

 


c56160号機は現在どうなっているのか?

 

 

 

引用先 https://raillab.jp/photo/9578


本線での運用から引退したc56160号機ですが、今は京都鉄道博物館の館内での運転に使われていますが、同じ条件でc622号機も使われていますし、8630も使われているというのですから、c56160号機にとってもこれが一番ふさわしいことではないでしょうか。

 

そうなると本線で使われるc56は大井川鉄道で来年の運転再開に向けて整備されている135号機になりますが、c56135号機も解体されるはずでしたが、

 

それがひょんなことから大井川鉄道に引き取られたということですから、来年には再び本線を走るc56の姿が見られることになりますが、c56160号機についてはこれまでに全国各地での出張運転でも故障しなかったというのですから、本当に運のいい機関車だったということになります。