本棚の住人の鉄道忘備録

個人的に気になった鉄道に関するテーマで書いているブログです。

とにかく不運なd61形とはどんな車両だったのか?

 


引用先 http://d51791.com/pg26fukagawa.html

 

 

国鉄が最後に正式採用したd61型蒸気機関車とはどんな車両で、どんな目的で改造されたのでしょうか?

 

d61型蒸気機関車は9600型を置き換える目的で改造された車両。

 



引用先 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84D61%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A


そもそもd61形蒸気機関車とはどんな車両かというと、

 

ローカル線で使われていた9600を置き換える目的で機関車デゴイチの標準型から改造された車輌で、動輪の配置が1D2で、バークシャーと呼ばれています。

 

ちなみに機関車デゴイチはというと、1D1でミカドと呼ばれていますが、

 

機関車デゴイチとの違いは、運転台の下にある従台車が機関車デゴイチは1に対してd61形蒸気機関車は2であるということです。

 

その結果、機関車自体の重量が軽減され、ローカル線でも使えるようになりました。

 

それでd61形蒸気機関車ですが機関車デゴイチの標準型から改造されたということで、

 

炭水車については台車が2種類ありますが、なぜそうなったのか?というと、これ元となった機関車デゴイチの標準型とつながっていたということになりますが、

 

ちなみにですが機関車デゴイチの標準型の炭水車の台車ですが2種類あり、

 

・一体鋳鋼製のLT241

 



引用先 https://hobbycom.jp/my/B-17/diaries/29636

 

 

・鋲接板台枠構造のLT202

 

 


引用先 https://www.imon.co.jp/webshop/index.php?main_page=product_info&products_id=142763

 

になりますが、


なぜ?一体鋳鋼製のLT241のd61形蒸気機関車が存在するのかというと、


d61 5号機ですが、d51 205号機を改造したということで、

 

その流れで台車も改造前のd51 205号機の物を引き継いだということになりますが、

 

他のd61については炭水車の台車については、鋲接板台枠構造のLT202になります。

 

それでd61に改造された機関車デゴイチの標準型は何号機だったかということについては、

 

次のようになります。


d51 640→d61 1

d51 555→d61 2

d51 181→d61 3

d51 224→d61 4

d51 205→d61 5

d51 519→d61 6

になりますが、

 

機関車デゴイチの標準型のグループで一体鋳鋼製のLT241が使われたのは先行量産車のD51 86から90、D51 101から106、D51 199から211だけですから、そういた点から見てもD61 5号機についてはさらにレアな車両になったということになります。

 


d61型蒸気機関車はとにかく不運な車両だった。

 

 


引用先 https://www.tetsudouya.jp/page/31

 

d61形蒸気機関車ですがとにかく不運な機関車ですが、その理由の一つが6台ということでありますし、

 

d61が使われていた今は廃線となった羽幌線、そして今年の3月で石狩沼田で途切れて
しまった留萌本線でも使われていましたが、

 

その後、軌道強化により機関車デゴイチも使えるようになってしまったということで、

 

留萌機関区時代は機関車デゴイチと同じ運用に入れられて使われていたというのですが、d61形蒸気機関車については機関車デゴイチよりも軽かったということもあり、

 

空転を起こすということもあって冬場は乗務員の方達からも敬遠されてしまうくらいに使い勝手が悪い機関車でありましたし、

 

保存機も少なく今は、d61 3号機が保存されているだけですが、本来であれば4号機も保存される予定でしたが、

 

それも解体されてしまったというのですから、本当にd61形蒸気機関車については不運としかいいようがない機関車であります。

 

d61形蒸気機関車が計画通りの台数があったら?

 

引用先 http://hinotorigusa.blog.jp/archives/1051042758.html

 

 

それでd61形蒸気機関車が台数が6台に終わってしまいましたが、本来の計画であればd61形蒸気機関車については171台を改造する計画でありました。

 

その結果、ローカル線で使われていた9600を置き換える計画でありましたが、

 

それが機関車デゴイチ後釜となるディーゼル機関車の開発が遅れたということで、

 

種車の機関車デゴイチを捻出することができなかったということになります。

 

ちなみに機関車デゴイチの後釜となるディーゼル機関車ですが、これも今では本当に貴重になってしまったdd51ではないでしょうか。

 

その後、機関車デゴイチの後釜となるディーゼル機関車の開発にもめどがついたということで、

 

それであるならば無理して機関車デゴイチを改造して新たな機関車を作らなくてもいいのではということになったという結果、d61形蒸気機関車が6台で終わってしまったというのですが、


d61形蒸気機関車についてはその当時の国鉄の機関車のあり方をどのようにするかということで、

 

国鉄に振り回されてしまった感じでありますが、仮にd61形蒸気機関車が171台あったとしたら、

 

それこそ宗谷本線や廃線となった名寄本線天北線であったり、函館本線の小樽から長万部区間で使われていたということもあり得たのではないでしょうか。

 

その場合でも機関車デゴイチと同じ運用になったのではないでしょうか。