本棚の住人の鉄道忘備録

個人的に気になった鉄道に関するテーマで書いているブログです。

ed75 501号機が解体されずにすんだその裏側とは?

 

 

引用先 https://www.kanorail.com/ED75/ED75_5.htm

 

9月3日に配信された乗り物ニュースによると小樽市総合博物館に保存されていたed75 501号機が改めて保存されることになりましたが、その裏で何があったのでしょうか?

 

 


ed75 501号機は北海道向けに作られた車両だった。


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引用先 http://ed75.la.coocan.jp/d-archive/0301-0501/0301-0501.htm

 

ed75 501号機ですが東北本線日本海循環線、九州の長崎本線などでも活躍していたed75の一員になりますが、


ed75 501号機については他のed75とは異なり暖房装置も装備されていなかったという点が、


東北本線などで活躍していたed75とは大きく異なります。

 

そうしたこともあって現役時代については貨物列車の運用についていましたが、ただ担当していた区間岩見沢から旭川までの区間に限られていたというのも、

 

札幌都市圏での誘導障害を避けるためでありましたが、ed75の中でも唯一の試作車的な車両でもありました。


ed75 501号機が解体の寸前までいったその理由は?

 

 

引用先 http://ed75.la.coocan.jp/d-archive/0301-0501/0301-0501.htm

 

ed75 501号機ですが今年になってから解体されるというような事態になりましたが、

 

その理由はというとed75 501号機の搭載機器にPCB(ポリ塩化ビフェニルが含まれているということでありましたが、


PCB(ポリ塩化ビフェニル)については電柱のトランスであったりコンデンサに使われていたということはよく知られていますが、

 

国内でも1999年青森県の高校、東京都八王子の小学校で、照明器具(蛍光灯)内のPCBを使用したコンデンサが老朽化で爆発し、生徒や児童に直接PCBが降りかかるといった事故も発生。

 

さらに全国各地で同様の事故が発生。道内でも2013年に北海道の中学校で同様の事故が発生するというようなことも起きていますが、

 

PCBが用いられたコンデンサについてはどれだけの数があるかというのが国の方でも把握されていないということでありましたが、

 

そのうちの一部がed75 501号機にあったということで、車両の解体になりかけたということでありました。

 

ed75 501号機が解体の危機を免れたその裏側とは?

 

 



引用先 http://okazu1945.moo.jp/hakodate2/hakodate5.htm

 

それでed75 501号機ですが解体の危機を乗り越えることができたというのですが、

 

なぜそうなったのかというと、

 

話は8月29日の小樽市議会定例会に提出された、今年度の小樽市補正予算で、ed75 501号機から取り出した高濃度PBC機器の処理と車両の一部を保存するための作業費用が増額されたということでありましたが、


ed75 501号機については準鉄道記念物にも指定されている貴重な車両ということもあり、何とか残すことはできないかということで、


小樽市議会でも何とかならないかというような話が出たのではないでしょうか。

 

そうしたこともあって解体の危機を逃れたed75 501号機ですが、今年度の小樽市補正予算案が提出された翌日の迫俊哉小樽市長の定例の記者会見でも、

 

PCBを取り出す作業を終えたら、外郭で保存できるということであったと話していましたが、

一緒に保存されていたed76 500番台については前面だけの部分保存となるということになったと話していましたが、


ed76 500番台については道内では三笠に保存されている車輌と小樽に保存されている車両だけでありますが、

 

そのうち小樽に保存されていた車両については前面だけの保存ということになりましたが、

 

屋外で車両を展示保存することがどれだけ難しいかということを知ってもらえる契機になったということであります。

 

この点について迫俊哉小樽市長も今回のことがきっかけで、今後は保存車両の整理や、屋根の設置といった保存方法の見直しを検討したいとも述べていましたが、

 

手宮地区に保存されている車両については本当に貴重な車両ばかりでありますし、

小樽と縁のあるかつて日銀が所有していた現金輸送車のマニ30もありますし、

 

戦災復旧客車のスエ78など本当に貴重な車両もあるだけに今後、これらの貴重な車両がどのように保存されていくかというのも気になるところでありますが、

 

今回の件については小樽市の決断には拍手を送りたいものであります。