引用先 http://www.kanorail.com/EF64/EF64_1000.htm
上越線で活躍し、今はJR東日本と貨物でわずかに残っているef64 1000番代はどんな理由があって開発されたのでしょうか。
●ef64 1000番台が開発された理由。
引用先 http://www.kanorail.com/EF64/EF64_1000.htm
ef64 1000番台が作られた理由は、上越線で長年活躍してきたef58やef15、ef16の老朽化に伴い新しい機関車が必要になった関係で、ef64 0番台をベースにして新しく作られた車両ですが、
当初の予定では形式はef67がつくはずでしたが、それがef64 0番台と同じグループのef64 1000番台になりましたが、同じグループの形式の車両でありながらもef64 0番台とef64 1000番台は車両の全長も違えば、側面のルーバーなどの形状も大きく異なるなど、同じ形式でありながらも別な車両になっているはef64 1000番台が上越線向けに特化した車輌だったからです。
そしてef64 1000番台は国鉄が最後に作った直流電気機関車になります。
●ef64 1000番台が担当していた列車。
引用先 https://www.omotetsu.com/headmark/file38/hm221102.htm
ef64 1000番台は、国鉄時代は上越線で使われ、上越線経由の貨物列車、寝台特急北陸に急行能登、天の川、鳥海などの上野発の夜行列車を担当していましたが、
寝台特急北陸や急行能登などは高崎第二機関区や長岡運転所のef58が担当し、上越国境を越える際にはef16との重連で峠越えに挑んでいましたし、貨物も高崎第二機関区や長岡運転所のef15がef16とともに上越国境越えに挑んでいましたが、さすがに戦後に作られた車両であっても老朽化は隠せません。
それ以外にもef64 1000番台ですがサロンエクスプレス東京やスロ81のシナ座も上越線経由で運転される時には担当していました。
引用先 https://raillab.jp/photo/231871
JRに移行してからはef64 1000番台はJR東日本とJR貨物に分かれましたが、
JR東日本の車両は、
・高崎運転所 ef64 1001
・長岡運転区 ef64 1029~1032・1051~1053
になりますが、ef64 1001は臨時列車やジョイフルトレインで運用されていました。
これに対して長岡区の車両は、寝台特急北陸に出羽を担当していましたが、1990年からは寝台特急鳥海も加わりましたが、1997年の3月のダイヤ改正で寝台特急出羽と鳥海が廃止、寝台特急北陸だけとなりましたが、
それが2009年の3月14日からは冬季定時性確保のため、寝台特急あけぼのを担当することになりましたが、寝台特急北陸は2010年の3月のダイヤ改正で廃止され、最後まで残った寝台特急あけぼのも2014年の3月のダイヤ改正で廃止となり、長岡運転区のef64 1000番台の定期運用が終わりました。
そして現在はというと、
・ぐんま車両センター ef64 1001・1053
・新潟車両センター ef64 1030 - 1032・1051
になりますが、ぐんま車両センターの車両は高崎支社の旧型客車や12系を使った臨時列車などで使われていますが、新潟車両センターの車両は新津にある総合車両製作所新津事業所で落成した、JR東日本の通勤形・一般形電車を首都圏へ配給回送する運用もありますし、廃車になった車両を長野まで回送する運用もありますが、
これらの運用も新たにJR東日本が交直流の事業用車両を落成した関係もあり、新潟車両センターのef641000番台はそう遠くなううちに運用離脱ということもあり得るのではないでしょうか。
JR貨物に移動したef64 1000番台は移行後は、
・高崎機関区 ef64 1002~1028・1033~1047
・岡山機関区 ef64 1048~1050
になりましたが、これまで高崎機関区に集中的に配備されていたef64 1000番台のうち3両が岡山機関区に配備され、伯備線での貨物列車の運用につきました。
これに対して高崎機関区の車両は上越線での貨物列車、青梅線の石灰石を運ぶ貨物列車を担当していましたが、青梅線の石灰石輸送列車が終了したことでこの運用もなくなりました。
高崎機関区と岡山機関区に配属されていたef64 1000番台は、2007年の3月のダイヤ改正で高崎機関区のef64 1000番台 4両が愛知機関区に移動し、2010年3月のダイヤ改正で上越線で運転されていた貨物列車の運用が終了したこともあり、高崎機関区の車両がすべて愛知機関区に移動しましたし、この時は岡山機関区の車両も愛知機関区へと移動しました。
愛知機関区に移動してからの運用は、2011年の3月のダイヤ改正で中央西線・篠ノ井線での運用も始まりましたし、
2012年の3月のダイヤ改正では新たに東北本線(黒磯以南)・高崎線・東海道本線・成田線・鹿島線の運用も加わりましたが、成田線・鹿島線の運用は、これまで新鶴見機関区に所属していたef65が担当していましたが、それが愛知機関区に運用が変わりました。
その関係で、新たに機関車の送り込み運用として東海道本線1往復が設定されたがこれも東北本線(黒磯以南)・高崎線・東海道本線・成田線・鹿島線の運用がなくなったことでef64 1000番台が東海道本線を走る姿も見られなくなりました。
そして、昨年3月のダイヤ改正も愛知機関区には24両のef641000番台が配属されていますが、この24両のef64 1000番台ですが、色は国鉄色と更新色の2種類で8仕業を担当していますが、
具体的には稲沢と南松本の往復が5仕業、南松本から北長野までが1仕業、稲沢と大府の往復が2仕業となっていますが、
愛知機関区に配属されているef64 1000番台で特に注目の運用はというと、中央西線でef641000番台が重連で運転されているタンカートレインになりますが、この運用は昨年の3月のダイヤ改正後も2往復が残っていますが、
この運用で使われるef641000番台は重連で、国鉄色の重連もしくは更新色の重連、国鉄色と更新色の重連の3パターンになりますが、ただ愛知機関区に配属されていef641000番台の更新機は昨年のダイヤ改正で5台だけとなりましたから、
更新色同士の重連や国鉄色と更新色の重連が少なくなってきているだけに、うまく撮影できるかどうかは運しだいですが、愛知機関区に所属するef641000番台も2022年の3月にef641046号機が最終全検を終えたことで、すべてのef641000番台の全般検査が終了しましたから、あとは全般検査切れで運用から離脱し廃車となる車両も増えてくるということも予想されますからまた一つ国鉄時代に作られた電気機関車が消え行くということになります。