引用先 https://raillab.jp/photo/37007
機関区の片隅で見かけることができた救援車となった70系戦災復旧客車とはどんな車両だったのでしょうか?
●そもそも70系戦災復旧客車とはどんな車両か?
引用先 https://raillab.jp/photo/12104
・東京大空襲などで被災した車両を復旧したもの。
・車両によっては元電車であったり、客車であったものもある。
・車両によっては台枠だけで車体を新しく作ったものもある。
・晩年は救援車となって機関区に配属されていた。
●70系戦災復旧客車は元電車と客車から成り立っている。
引用先 https://www.kanorail.com/PC/70kei.htm
太平洋戦争の終わりにアメリカ軍が行った空襲で被災した車両や戦時中に事故に遭った車両については、
戦後になってから廃車決済したうえで新たに70系戦災復旧客車としてよみがえった車両もありますが、
これらの車両については元をたどれば17メートル級の電車や客車、20メートル級の電車であったり客車というものでありますが、
20メートル級の客車については台車が3軸のボギー台車の車両もありましたが、
なぜ?そのような車両もあったのかというと、それらの車両については元寝台車や食堂車でありましたが戦時中の輸送力の強化ということで座席車になったのはいいのですが、
中には戦災で被災したということでそこから復旧した関係で台車については3軸のボギーであったということになります。
有名なところではJR東日本高崎支社にいたスエ7815がその一例ですが、
引用先 https://drfc-ob.com/wp/archives/127994
スエ7815については元をたどっていくとスロシ38でありましたから、3軸のボギーの戦災復旧車については戦前の優等車が使われていたということになります。
●70系戦災復旧客車の晩年は救援車になり果てた。
引用先 https://drfc-ob.com/wp/archives/99934
70系戦災復旧客車ですが、晩年は救援車になり果てましたがその場合でも荷物車や郵便車に改造されてからさらに救援車となりましたが、
元々は東京大空襲などで被災した車両を座席車として復旧し、
それを荷物車や郵便車として復旧したというのですから車体の老朽化もひどかったということで、
救援車になってからも早々と廃車になった車両もありますが、
その辺についてはRMライブラリー229巻の国鉄救援車図鑑の下巻に70系戦災復旧客車で救援車となった車両について詳しく出ています。
●70系戦災復旧客車に関する書籍はあるのか?
引用先 https://drfc-ob.com/wp/archives/94712
70系戦災復旧客車ですが戦災で被災した車両を再生したということもあり、
これまで70系戦災復旧客車に関する書籍については鉄道友の会の会報などにまとまったレポートなどが掲載されていたということもあり、
どういった車両があり、どのように改造されたのかということなどについては不明な点も多かったということですが、
それも元々70系戦災復旧客車が戦災で被災した車両を再生したということで、
調べる方も不明な点が多くてなかなかわからない部分も多かったということで調査して資料としてまめるのも大変だったということでありましたが、
これまでに鉄道ピクトリアルの増刊号の釣り掛け電車の響きや千年の京にありてやアーカイブセレクション16巻の国鉄の客車1950~1960に戦災復旧客車に関するレポートが掲載されていますし、
RMライブラリー229巻の国鉄救援車図鑑の下巻にも70系戦災復旧客車で救援車となった車両の写真なども出ていますが、
それでも70系戦災復旧客車についてはわからない部分も多かったのですが、
今年の7月から9月にかけて刊行されるRMライブラリーの277巻から279巻でこれまで謎とされてきた70系戦災復旧客車の全体像が明らかになったというのですから、
今回、RMライブラリーで70系戦災復旧客車をまとめた藤田吾郎さんも大変だったのではないでしょうか。
そうしたこともあってこれまで謎の部分が多かった70系戦災復旧客車についても具体的な車両の図面などもRMライブラリーの70系戦災復旧客車でどのような図面があったのかということも判明したということですが、
70系戦災復旧客車は元々太平洋戦争の終わりころに戦災などで被災した車両を再生しただけに本当にわからない部分も多かったというのですから、
RMライブラリーで70系戦災復旧客車ついての書籍が刊行されたというのも客車好きの方には朗報ではないでしょうか。