これ、山岳路線などを走る機関車デゴイチにもよく装備されていましたが、
機関車デゴイチが装備した重油タンクにはどんなものがあり、重油の効果を発揮することはできたのでしょうか?
●機関車デゴイチがデゴイチが重油タンクを装備したその理由は?
引用先 http://hatiroku222.seesaa.net/article/250221465.html
機関車デゴイチの中で特に山岳路線を走る車両などには重油タンクを装備したケースが
よく見られましたが、
そもそも機関車デゴイチが装備した重油タンクですが、補助燃料ということになりますが、
なぜ?重油を補助燃料として使ったのかというと、山岳路線を担当した機関車デゴイチについてですが、
区間によっては長いトンネルなどもありました、そうした関係で機関車デゴイチに
乗り込む乗務員の方達もトンネルに入る直前まで石炭を投炭して、
トンネルを通過するまでできるだけ石炭を投炭しないようにという努力をしてきましたが、
なぜそうした努力をしていたのかというと蒸気機関車から出る煙ですが、石炭の燃え方が悪いと大量の煤も含みますし、一酸化炭素も含むということですから、
そうした物を含む煙が運転台にも流れ込んでくるということで、蒸気機関車の乗務員が窒息するというようなことがありました。
そうした蒸気機関車の乗務員の方達の労働環境の改善の一環として山岳路線を走る機関車デゴイチなどについてはボイラー上に重油タンクを装備した重油併燃機に改造された
ということで、
機関車デゴイチなどが装備した重油タンクには乗務員の方達の労働環境の改善する目的がありました。
●機関車デゴイチも装備した重油タンクにはどんな種類があるのか?
引用先 https://drfc-ob.com/wp/archives/135224
機関車デゴイチのが装備した重油タンクにはどんなものがあるかというと、
・ボイラー上につけるA型
・炭水車につけるB型とC型
の3種類がありますが、この違いはどんなところかというと、タンクに入れることができる重油の量になります。
A型の重油タンクについては600~680リットルで、これに対してB型は1500リットル、C型はその倍の3000リットルになりますが、
前者については集煙装置と組み合わさって使われていましたし、標準型以外のナメクジや準戦時型に戦時型で、重油併燃機にも装備されましたし、
後者については昭和40年代の初めに東北本線の奥中山越で3重連で活躍した盛岡、尻内、一戸に所属した東北型と呼ばれていた、
D51形の標準型で使われていたということはよく知られていますし、奥中山越で活躍したナメクジでも装備した車両もありますが、
奥中山越も勾配もきつい区間もあれば、途中にトンネルなどもありましたから、
重油タンクを装備するというのも納得がいくものであります。
引用先 http://shinanomachi.cocolog-nifty.com/blog/2023/07/post-dd20ed.html
それで機関車デゴイチが装備した重油タンクについては集煙装置とも組み合わさって使われていたということもありますが、
実際に効果はあったのか?というと、効果はありましたが、
ただ、重油についても投入するタイミングも難しかったとも言われていますから、そこは長年経験を積んだ乗務員方であれば、
どのタイミングで重油を補助燃料として投入すればいいかということを感覚でつかんでいますから、
まさに職人技の世界ということになりますが、それだけ蒸気機関車の運転については
高い技量が求められたということになりますが、
そうした高い技量を持っていたからこそ山岳路線であっても機関車デゴイチを
走らすことができたということになりますが、
いつの時代もそうですが現場からのたたき上げの方達がどんな分野でも下から支えてきたということを証明していたということになります。