本棚の住人の鉄道忘備録

個人的に気になった鉄道に関するテーマで書いているブログです。

特色あふれる地域限定!c58の驚き改造事情 、集煙装置に門デフもあった。

 

 

引用先 https://raillab.jp/photo/123374

 

 

c58は戦前から戦後にかけて大量に作られましたが、いろいろと改造された車両もありましたが、どんな車両があったのでしょうか?

 

 


c58で北海道で活躍した車両といえば切り詰めデフ。

 

 

引用先 https://raillab.jp/photo/46066

 

c58で最後まで残ったのは、釧網本線で活躍していた北見機関区の車両になりますが、北海道で活躍したc58もd51やc57と同様にに切り詰めデフレクターでたが、なぜ?c58も切り詰めデフレクターになった理由は、

北海道という場所柄通常のデフレクターでは冬場雪などが付着し、入れ替えなどの際係員の方が足を滑らしたりするという事故を防ぐということで、デフレクターが切り詰め式にしましたが、

 

これ、道内で活躍した戦前型と戦後型のc58も同じような理由で切り詰めデフレクターとなりました。


それと北見機関区のc58は急行大雪の北見から網走区間を担当していましたが、北見機関区といえば後藤デフの33号機がもいたということで、蒸気機関車が終焉を迎える1975年に急行大雪を撮影しに来た方には、後藤デフの33号機が来るかそれとも切り詰めデフのc58が来るかということで、気を揉んでいたというようなことがありましたが、

 

その理由も一番最後に残った蒸気機関車が担当した急行列車ということもあり、後藤デフの33号機なら当たりで、切り詰めデフレクターならはずれだったというのですから、今から見るとこれも贅沢な話ではないでしょうか。

 

北海道で活躍したc58にはそうした逸話も残っています。

 

 


九州のc58には門デフの車両もあった。

 

 

引用先 https://kisyakenbutsu.blog.fc2.com/blog-entry-181.html

 

門デフといえば、九州の蒸気機関車には当たり前のように装備されたものでありますが、逆に言えば通常のデフレクターは九州では珍しいものであったということになります。

 

そんな門デフですが、よく見かける形については二つあり、

 

一つはデフレクターを支えるステー台形上で、デフレクターが長方形のをしているもの。

 

 


引用先 http://tun-rail.world.coocan.jp/monthly/chichibu091128/2009chichibc5802.html

 

もう一つはステーも台形上でデフレクターも台形上の形の物でありますが、

 

 

引用先 https://blog.goo.ne.jp/ohx5575c/e/d2dc430b8144d1c9d3fd6f31ac70300f


この二つの形が九州で活躍したc58でも見かけることができましたが、門デフはバリエーションも多いということでも知られているだけに、細かい形の違いもあります。

 

ちなみにですが大分運転所にのc58 115号機は、門デフ装備車1966年の10月のお召し列車を担当しましたし、秩父鉄道で運転されているパレオエクスプレスを担当している363号機でも、2種類の門デフが再現され、

 

 

引用先 http://c5557.kiteki.jp/html/C58363.htm

 

 

運転されたということで多くの方が撮影に集まりました。

 

 

 

c58には後藤デフの車両もあった。

 

 

引用先 http://www.asahi-net.or.jp/~dz3y-hnjy/tetudou/photo-page/c5833/c5833.html

 

 

蒸気機関車が装備したデフレクターの中で特に変わっていたのが、後藤デフになりますが、後藤デフといえばd51 499号機が装備したということでも有名ですが、c58も後藤デフを装備していましたが、


何号機が装備したのかについてはガイドブック 最盛期の国鉄車両14巻蒸気機関車 2の機関車c58の改造等の中に後藤デフを装備した車両の番号が出てきていますが、

 

実際に後藤デフを装備した車輌は、10号機、33号機、175号機、314号機、385号機で、そのうち33号機については元々385号機についていたものを、385号機が廃車になったのちに33号機が装備しましたし、

 

ガイドブック 最盛期の国鉄車両の14巻 蒸気機関車 2のc58の112ページに釧路機関区時代の後藤デフの385号機が、113ページには後藤デフの33号機の画像も出てきていますし、125ページに新見機関区に配属されて芸備線で活躍していた175号機の画像も出てきていますが、175号機はさらに集煙装置もついていましたから、他の後藤デフのc58よりも変わっていましたが、パレオエクスプレスを担当しているc58 363が2013年の6月になってから後藤デフを再現しましたが、

 

 

引用先 https://count32totteoki.naganoblog.jp/e1290596.html

 

門デフに続き後藤デフも平成に復活したということになりますが、それをやってのける秩父鉄道も大したものです。



 

c58にも集煙装置を装備していた車両もあった。

 

 

引用先 http://www.lok.jp/001sl/C58_032_.htm


c58も配属先によっては集煙装置を装備していましたが、四国地方で活躍したc58は、重油併燃機ということもあって、ボイラーの上に小型の重油タンクを装備し、多度津度式集煙装置も装備していました。

 

あと、集煙装置を装備したc58は、山田線で使われていた宮古のc58が郡山式集煙装置を装備していましたが、画像は郡山式集煙装置を装備したc58239になります。

 

 


引用先 https://drfc-ob.com/wp/archives/46518

 

c58で集煙装置を装備した車両については限られた地域でしか見ることができなかったということになりますが、c58も戦前から戦後にかけて大量につられた関係で地域によって、いろいろと改造されたケースがありましたが、これらはc58が使われていたそれぞれの地域の特色が出ていたということになります。