本棚の住人の鉄道忘備録

個人的に気になった鉄道に関するテーマで書いているブログです。

大井川鉄道の謎解き:c11の転用経緯とそのいきさつは?

 

引用先 https://raillab.jp/car/58363

 

c11が国鉄蒸気機関車の運転が終った後ですが、大井川鉄道で使われるようになりましたがどういったいきさつでそうなったのでしょうか。

 

 

 

 


c11と大井川鉄道とのつながりは?

 

 


引用先 https://allabout.co.jp/gm/gc/466003/3/


c11が大井川鉄道で運転されるようになったきっかけは、大井川鉄道でも1970年に千頭駅にてSLの動態保存を進めていましたが、その理由は観光客や愛好家のために日本で唯一の本線用SLを復活させる計画でありましたが、

 

この計画が本格的に動き出したのが1975年に入ってからで、この年の12月14日の室蘭本線の室蘭から岩見沢までc57135が旅客列車を担当し、12月24日の夕張線でd51241が夕張から追分に向かう石炭列車を担当し、本線での蒸気機関車の運転が終了しました。

 

大井川鉄道でもどんな機関車がいいかということで選ばれたのがc11にで、この年の4月まで標茶で使われ、6月に廃車となったc11227が11月に大井川鉄道に運ばれましたが、それから約1か月後に国鉄の本線から蒸気機関車がすべて消えましたが、

 

翌年の3月まで追分駅構内での入れ替えのために残った3台の9600もその役目を終えましたが、大井川鉄道でc11227の整備が始まったのが4月で、国鉄で使われていた蒸気機関車が消える前後と重なる形で大井川鉄道蒸気機関車が復活したということですが、

 

本格的に運転が始まったのが1976年の7月で、ここから大井川鉄道での蒸気機関車の動態保存が始まりましたが、c11と大井川鉄道はただならぬ縁で結ばれていたということになるのでしょうか。

 

 

 

c11で大井川鉄道に今も在籍している車両は?

 

 


引用先 https://photozou.jp/photo/show/113718/37210525/photo-detail-close.html


大井川鉄道にはc11が2両ありますが、

 

1台目はc11227になります。c11227ですが、1942年の9月に落成してから北海道だけで使われていましたが、最終期には釧路機関区に配属され標茶で使われていましたが、標茶線はc11とのつながりの強い路線としても有名ですし、

 

今もJR北海道が冬の釧路湿原号を運転しているのもそうしたつながりがあるからではないでしょうか。

 

 

c11227は大井川鉄道に来てからも引き続き活躍していましたが、1998年と翌年の夏休みには『それいけ!アンパンマン』のキャラクター「SLマン」模した姿に改装されましたが、夏休み限定のイベントで2回だけで終わりました。

 

2005年になってから大井川鐵道創立80周年時に同社職員のアイデアで生まれたSLくんになりましたが、SLくんも夏休み限定のイベントとして2012年と翌年の夏休みの期間だけ運転されましたし、

 


2014年には夏休み限定イベントできかんしゃトーマスになりましたが、あくまでも外見だけでテレビ番組の『きかんしゃトーマス』とは別物ですが、客車も大井川鉄道のスハ43系が「アニー」と「クララベル」を模したオレンジ色に塗装が変更され、今も使われていますし、


きかんしゃトーマス2016年から引き続き運行されていますが、期間は6月から10月までの間となりますが、それが2022年でc11227が全般検査切れということで今は運用から離脱していますが、いつ復帰するのかというところが気になります。

 


2台目はc11190ですが、c11190は1940年に落成してから仙台に配属され、その後、尻内今の八戸に配属され、戦時中は佐賀県伊万里機関区に配属されてからは九州で使われてきました。

 

そして1949年に熊本機関区に配属され、三角線お召し列車も担当した車両になりますが、c11190は廃車になった後ですが解体されるはずが、熊本県八代市に在住の個人の方が引き取りましたが、その理由はというとc11190の復活を夢見ていたということで、

 

それがきっかけで大井川鉄道に譲渡されて鉄道ファンの方達の募金で整備され2003年に再び本線に復帰することができました。

 

c11190は2016年のことですがイカロス出版蒸気機関車EX』大井川鉄道蒸気機関車が運転されるようになってから40年ということで、


その記念に門デフになったということでも知られていますし、今は全般検査が切れたc11227の代わりに2代目の「きかんしゃトーマス号」として使われています。

 


c11で大井川鉄道に来てから廃車になった車両もある。

 

 

引用先 https://airportworld.sakura.ne.jp/kira_o7362.html


今、大井川鉄道にあるc11は全般検査切れの227稼働中の190だけですが、以前は戦時型の312もありましたが、c11312は1946年に落成した戦時型で、

 

その後改良工事を受けてからはc11と縁のある会津若松区に移動して只見線会津線に日中線で使われていましたが、これらの路線についてはc11が活躍していた路線としても有名な路線でありました。

 

そして1975年に廃車となりましたが、そのあとは三重県松阪市ドライブインあら竹で静態保存されていましたが、伊勢自動車道勢和多気インターチェンジの建設であら竹も移転するということで、

 

今度は大井川鉄道に引き取られて1988年の7月に本線に復帰しましたが、台枠の老朽化や動輪の軸焼けを起こすことが多く、2007年に廃車となりましたが、c11312は廃車後、静態保存される予定でしたが、c11227にボイラーなどを提供するなど部品取り機となりましたが、

 

それが2020年に東名高速道路の島田金谷インターチェンジ付近に新設される交流拠点「KADODE OOIGAWA」の「SL広場」ができるということで2019年から復元工事が行われて、その年の11月に「KADODE OOIGAWA」の建設予定地に運ばれ、「KADODE OOIGAWA」の開業と合わせて公開されましたが、

 

 

c11312には2度廃車を経験した車輌ですが、戦後間もないころに作られた車両であれば台枠などに使われる資材もまともでなかったのではないでしょうか。