本棚の住人の鉄道忘備録

個人的に気になった鉄道に関するテーマで書いているブログです。

c56が泰緬鉄道で使われた理由はどんなことか?

 


引用先 https://raillab.jp/photo/33416


c56は太平洋戦争の勃発に伴い1~90号機が陸軍の南方作戦で使うということで陸軍に供出しましたが、なぜ?c56が陸軍に供出されたのでしょうか。

 

 

 

c5644もタイから帰国してきた車両だった。

 

 

201210071532-0102-C0560044
引用先 https://tobiiro3.main.jp/blog/?tag=c56

 

大井川鉄道で休車中のc5644戦時中陸軍の南方作戦の関係で陸軍に供出された1台になりますが、戦時中はタイと今のミャンマービルマとを結ぶ泰緬鉄道で使われていましたが、 泰緬鉄道といえば映画戦場にかける橋でも有名なクワイ川鉄橋があるところでも有名なところでありますが、

 

c5644も泰緬鉄道時代になりますが、ビルマからインドに攻め込んだインパール作戦の際にもビルマまで物資を運んでいたのではないでしょうか。

 

それとc5644ですが、泰緬鉄道で使われていた関係で、運転台の屋根本来なら丸くなっているところが屋根が平らになり、さらに左右の部分も斜めになっていますが、

 

 

なぜそうなったのかというと、車両限界の関係で屋根が切り詰められたということですし、靖国神社遊就館で静態保存されているc5631もタイからの帰国した車輌ですが、

 

屋根の部分についてはc5644と同じ形となっています。あと、c5644は炭水車の一部も切り落とされるなど、原形の頃とは明らかに違う部分も出ています。

 

 


c56が泰緬鉄道で使われたその理由とは?

 

 


引用先 https://sagamier.com/7853/

 

c56は太平洋戦争の勃発で陸軍の南方作戦で使うということで、供出されましたが、なぜ?そうなったかというと、c56は軽量小型のデンター式の蒸気機関車ということで、長距離の運用に適する設計であったことが、陸軍の目に止まったということですが、

 

c56ですが具体的なデータは次のようになります。


    全長:14.325 m
    全高:3.900 m
    全幅:2.936 m
    重量:37.63 t 
    空重量:34.27 t
    炭水車重量:27.90 t
    炭水車空重量:12.90 t


それで陸軍の南方作戦に供出されたc56は、動輪の幅が1000mmで炭水車は石炭ではなくて薪を積むということで炭庫に増載枠をつけたり、ブレーキも空気式から真空式に変更するだけでなく、連結器についても並型自動連結器からフック付きセンター・バッファー式に交換フロントデッキには警乗用の柵を付けるなど原形のc56とは明らかに異なるものとなりましたが、

 

それだけその当時の陸軍でも南方作戦で使う蒸気機関車については車両を確保するのに困っていたということでありました。その中で目についたのがc56でありましたし、c12も陸軍に供出した車両もありましたが、

 

これらの車両は戦時中に南方作戦に向かう船に積まれたまま、アメリカ軍の潜水艦の魚雷で船もろとも沈んでしまったものもありましたし、終戦に伴いそのまま現地に残された車両もありました。



c56でタイ国鉄に残った車両はどうなったのか?

 



引用先 https://www.moneypost.jp/573674

 

太平洋戦争が終わり、泰緬鉄道も復旧したことでc56でタイに残った車両は今度はタイ国鉄で使われましたが、形式はc56からタイ国鉄700形へと変わり、引き続きタイ国鉄で使われましたが、

 

タイ国鉄でいつまでc56が使われたかというと、1980年代の前半まで使われていたというのですから、今から40年近く前までタイ国鉄でも陸軍に供出されたc56が使われていたということになります。

 

それとタイ国鉄に残ったc56のうち713 と715 はタイ国鉄の手でトンブリ鉄道工場で整備されて、動態保存されています。

 

 

それとc56で泰緬鉄道で使われ今のミャンマー、昔のビルマに残った車両はというと戦後になってからもビルマ国鉄で使われましたが、ビルマ国鉄に残ったc56については12両だけでありましたが、タイ国鉄に残ったc56は46両になりますが、

160両作られたc56のうち戦地に赴いた車両で半数近くが戦場で消えてしまったということになります。

 

それとビルマ国鉄に残ったc56ですが番号については0516、0518、0521、 0522、0523、0524、0525、0527、 0531、 0656、0676、0680という番号になりましたが、タイ国鉄のc56とは明らかに番号も異なっているということであります。

 

そして最後までビルマ国鉄に残ったc56が廃車になったのが1987年ですからこちらも今から40年近く前ということになりますが、廃車になった車両のうち0522は今もミャンマーの国内で静態保存されていますが、

 

 

タイ国鉄でもビルマ国鉄でもこの手の車両が長く使われたというのも、c56が小型のデンター式の蒸気機関車で軽量だったからこそ国内で廃車になってからも使われていたということではないでしょうか。