本棚の住人の鉄道忘備録

個人的に気になった鉄道に関するテーマで書いているブログです。

ナローゲージ80 富別簡易軌道で新たな車両は製品化されるか?

 

 

引用先 https://muuseo.com/okkie/items/5

 

ナローゲージ80の一角の富別簡易軌道ですが、今後新たな車両も製品化されることはあるのでしょうか?

 

 

 

 

簡易軌道とはそもそもどんな路線だったのか?

 

 

引用先 https://kai-hokkaido.com/feature_vol45_lightrail/

 

ナローゲージの世界で異色の存在として有名なのが簡易軌道になりますが、簡易軌道は北海道だけでしか存在しなかった路線でしたが、


簡易軌道は何のために作られたのかというと、北海道でも道北や道東の開拓地と市街地を結ぶために作られたものでありますが、簡易軌道が作られた地域については泥炭地など泥濘で通行困難な地帯が多く、道路の整備も思うよういかなかったということもあり、戦前から整備されその距離ですが600kmを越えました。

 

そして戦後になってディーゼル機関車ディーゼルカーも導入されるなど近代化も図られましたが、モータリーゼネレーションにより道路も整備され、いつの間にか消えていきましたが、最後まで残った浜中町営軌道が廃止となってから50年近くが経過しようとしています。

 


北海道にあった簡易軌道の路線は?

 



引用先 https://www.omotetsu.com/omoide2/hamanaka/index.htm


北海道で特に道北と道東にあった簡易軌道ですが、実際の路線については、ネコパブリッシングから刊行されたトワイライトゾーンマニュアルにおらが村の簡易軌道という記事が出ていましたが、

 

その記事には昭和35年時点で道北と道東に実際にあった簡易軌道の路線が出てきていますがどんな路線があったかというと次の路線になります。

 

稚内市営軌道

幌延町町営軌道

歌登町町営軌道

東藻琴村営軌道

中標津町営軌道

阿寒町営軌道

鶴居村町営軌道

標茶町営軌道

浜中町営軌道

・別海村営軌道

 

の11路線ですが、これらの簡易軌道ですが開拓地と市街地を結ぶ重要な役目を担っていましたが、これらの簡易軌道はもっぱら市街地と開拓地を結ぶことが目的で、

 

ダイヤも本当に閑散としたもので、おらが村の簡易軌道の記事の121ページの上に幌延町営軌道のダイヤが出てきていますが、

 

それによると始発の20線を5時50分に出発し、市街地につくのが7時ちょうど。そして次に20線を出発する列車は11時で市街地には12時につきます。そして折り返しの列車については市街地を8時50分に出発し、20線につくのが9時50分、16時に出発し、17時につくという設定で、本当に限られた方しか利用していなかったということになりますが、それでも開拓地に住んでいる方には市街地に出かけるうえでも欠かせないものでありました。

 

あと、鉄道ピクトリアル2011年の1月号ですがこの時の特集記事は北海道の鉄道で、私が見た北海道 1950~1970の鉄道風景の中で、その当時の道内の鉄道を撮影した西村光世さんが撮影した写真に1954年~1958年にかけて撮影された鶴居村村営軌道の写真が出てきますが、

 

これらの写真も今では貴重な物ばかりですが、驚くことに鶴居村村営軌道では古いバスを改造したガソリンカーが使われていましたし、

新たに自走式客車も導入したというのですが、それらの写真も出てきています。

 


簡易軌道で使われていた車両は今はどうなっているのか?

 

 

引用先 http://c5557.kiteki.jp/html/turuimura-kanikidou.htm

 


道北や道東に存在していた簡易軌道で使われた車両については今も保存されているものがありますが、保存されている車両は道東にすべて集中していますが、どこに何があるかというと、これも鉄道ピクトリアル2011年の1月号釧路、根室の鉄道を活かした「地域おこし」の中に保存されている簡易軌道の車両に関する情報が出てきていますが、それよると、

 

浜中町営軌道

 浜中町営軌道の車両ですが、浜中町茶内浜中町営軌道で使われたDLが保存されています。

 

鶴居村村営軌道

 鶴居村村営軌道の車両ですが鶴居村市街地に自走式客車とDLが保存されています。

 

 

別海村営軌道。

 別開村営軌道で使われていた車両は、今は廃線となった標茶線の奥行臼に自走式客車とDLが保存されていますが、別海村ですが1972年に町制に移行しました。

 

簡易軌道については本当に限られた方しか知らないだけに、実際に使われた車両も残されているということ自体に意義があるのではないでしょうか。

 

 


ナローゲージ80 富別簡易軌道のモデルになった路線はどこか?

 

 


引用先 https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u1038019053

 

ナローゲージ80 富別簡易軌道ですが、モデルになった路線はどこかということについては、富別簡易軌道のパッケージの裏に富別簡易軌道の路線図がありますが、

 

それから推測する限りでは浜中町営軌道に鶴居村村営軌道、別海村営軌道を組み合わせたものではないでしょうか。いくら架空の簡易軌道と言っても実際にあった路線を参考にしなければなりませんから、それであれば富別簡易軌道についてもモデルとなった路線は上記の3路線になります。

 

 

ナローゲージ80 富別簡易軌道の新たな車両は今後、製品化されるのか?

 

 

 

引用先 https://www.tomytec.co.jp/diocolle/lineup/tetsudou/narrow80_013.html


ナローゲージ80の中でも超マニアックな富別簡易軌道ですがこれまでに製品化されたものはというと、

 

富別簡易軌道 自走式客車あおぞら号+無蓋車セット

富別簡易軌道 自走式客車はまなす号+ミルクタンク車セット

富別簡易軌道 ディーゼル機関車+客車セット

富別簡易軌道 ディーゼル機関車+ミルクゴンドラセット

ミルクタンク車セット

ミルクゴンドラセット


になりますが、これらの車両についても実際にあったものを参考にしていますから説得力のある車輌ばかりですが、

 

今後、富別簡易軌道のどんな車両が製品化されるのかという点については鉄道好きの一人として自分も気になりますが、仮に富別簡易軌道が製品化された場合ですが、ディーゼル機関車と有蓋車のセットは製品化してもらいたものでありますが、実際に鶴居村村営軌道に有蓋車はありましたから。

 

あと無蓋車も2両セットで販売してもらいたいですし、鶴居村村営軌道では単端型の自走式客車もありましたからこれなんかも製品化してもらいたいものですが、肝心な資料などについては書籍としても販売されていますから、

 

資料も実際にありますから、また再び富別簡易軌道の車両が出てきてもおかしくないのではないでしょうか。