引用先 https://raillab.jp/photo/92037
katoから再生産されたef56ですがどんな車両だったのでしょうか?
●ef56とはどんな車両なのか?
引用先 http://tnk-ko.a.la9.jp/gallery/ef56_index.html
katoから再生産されたef56型電気機関車ですがどんな車両かというと、
戦前に作られた電気機関車で初めて蒸気発生装置による暖房装置を搭載した車両ですが、それ以前に作られた戦前の電気機関車で名車ともいわれたef53や流線形の車体のef55については暖房装置がなかったということで、
寒くなる秋から春先にかけては暖房車を連結してそこから蒸気を客車に送ってもらって車内を暖かくしていましたが、ef56では暖房装置が搭載されたということで、まさに画期来な電気機関車でありました。
ちなみにef56ですが車体については丸い車体の前期型と
引用先 http://steam.fan.coocan.jp/EF57/EF56/EF56-2.htm
角ばった車体の後期型がありましたが、
引用先 https://raillab.jp/photo/92037
この辺については同時期に作られた貨物用のef10型と同じ車体であったということになりますが、
戦前に作られたef10も製造年代によってef56の前期型と後期型と同じような車両もありましたから、この辺については戦前の旅客用電気機関車と貨物用の電気機関車がほぼ似ている作りの車両だったということになります。
それでef56については蒸気暖房発生装置を搭載していたということで、1951年に日本がサンフランシスコ講和条約を締結したということで、
翌年の52年に昭和天皇がその件を伊勢神宮に報告する際に6月2日と4日に運転されたお召し列車にef56 6号機が担当することになりましたが、唯一ef56が活躍した中で一番輝いた時でありますし、
その後は、東海道本線でローカル列車や荷物列車を担当したのち、宇都宮機関区に移動し、臨時の急行列車や荷物列車などを担当したのち、ef59に改造された車両以外の車両がすべて廃車となりました。
●ef56の晩年はどんな活躍をしたのか?
引用先 https://blog.goo.ne.jp/kiza8/e/9a2f188a92603f32ed795dceb6084f5c
それでef56についてですが、昭和40年以降は宇都宮機関区にすべての車両が配属されていましたが、
その時点ですでに定期列車からの運用が外れ、荷物列車や多客時の臨時急行列車の運用に充てられていたということもあり、12両のうち、半分が休車状態でありましたが、
そのうち1号機と2号機がef59 20と21に改造されたのをきっかけに3号機、5号機、12号機もef59 22から24へと改造され、6両が残りましたが、その後も車両の老朽化などで廃車になり、
最終的には4号機、6号機、7号機、9号機の4両だけとなりましたが、全廃になる昭和50年の段階では最後まで動いていたのが6号機、7号機で、あとの2両は休車状態でありましたし、
一番最後は隅田川駅から出発する荷物列車2仕業だけとなり、昭和50年の2月にすべての車両が廃車となりました。
●ef56 katoの製品は何号機が該当するのか?
引用先 http://tnk-ko.a.la9.jp/gallery/ef56_index.html
katoから再生産されたef56ですが何号機が該当するのかというと、
側面のヨロイ戸が6枚ということで、ef56の中でも唯一の変形機の6号機と7号機が該当しますが、
さらに細かいところを見ていきますと7号機については車体下部にある通風器がありません。
引用先 http://furukiyokikandou.image.coocan.jp/touhoku24.html
そういうことでkatoのef56については6号機が該当するということになりますが、
引用先 http://home.a00.itscom.net/yosan/denki-1/denki-1.html
多少は細かいところを目をつぶっても6号機と7号機の2両が再現できます。
●ef56のバリエーションは製品化されるのか?
引用先 http://home.a00.itscom.net/yosan/denki-1/denki-1.html
今回、再生産となったkatoのef56ですが、今後バリエーションは製品化されるのでしょうか?
今回再生産された車両については晩年残った4両のef56の中でも前期型のグループで側面にヨロイ戸が6個ある6号と7号機になりますが、この2両については12両あったef56のなかで唯一の変形機になりますが、
車体を修正することでef56の6号と7号機以外の前期型の車両もバリエーションとして考えられるのではないでしょうか。
あと、ef57 1号機についてですがef56の後期型と同じ車体でありますが、katoから製品化されたef57 1号機については電気暖房装置を搭載した晩年仕様ということで、小型のガーランドベンチレーターがついていますが、
この部分を蒸気暖房で発生する蒸気を出す煙突にすればef56の後期型も再現することもできますし、蒸気暖房装置を撤去すれば瀬野八越えで活躍したef59 21~23そして24号機も再現することができるのではないでしょうか。
この辺については今後のバリエーションとして期待したいものですし、
足回りを生かしてef53なんかも製品化してもらいたいものです。