本棚の住人の鉄道忘備録

個人的に気になった鉄道に関するテーマで書いているブログです。

南部縦貫鉄道のワム11とワフ1はどう使えるのか?



 

引用先 https://www.imon.co.jp/webshop/product/197826

 

 

トミックスから発売された南部縦貫鉄道のワム11とワフ1とはどんな車輌なのか?どのような使い方ができるのでしょうか?

 

 

南部縦貫鉄道のワム11とワフ1とはどんな車両か?

 

 


引用先 https://www.localline.jpn.com/02tohoku/nanbujuukan/nanbujukan.html

 

南部縦貫鉄道が開業時に国鉄から払い下げられた貨車。

 

・ワフについてはワムからの改造車。

 

・現役時代は政府米の輸送や肥料などの輸送に使われていた。

 

・ヨンサントオのダイヤ改正により使えなくなった。

 

という車両になります。

 

 

南部縦貫鉄道のワム11とワフ1は元国鉄のワム3500だった。

 



引用先 http://www.lok.jp/007fc/wamu3500.htm

 

トミックスから今回、発売された南部縦貫鉄道のワム11とワフ1ですが、

 

1962年(昭和37年)10月20日 に南部鉄道が千曳 から 七戸の間が開業した際国鉄から払い下げられた3台のワム3500になりますが、

 

そのうちの2台がワフに改造されたということになります。

 

そうしたこともあり実車もそうですが今回製品化された南部鉄道のワフについては車掌室側の補強である筋交いが撤去されているところまで再現されていますが、

 

 

元々ワム3500も昭和でも戦前に車体に補強を入れる工事を受けていましたが、

 

その理由はというと木造の有蓋車ということもあって、

 

車体がゆるむということでその対策として車体に筋交いを入れたり、扉を鋼製の物に交換するなどしていましたから、南部循環鉄道にいたワム11とワフ1についても戦前にすでに車体の補強工事を受けていました。

 


南部縦貫鉄道のワム11とワフ1の元になった3500とは?

 



引用先 https://raillab.jp/photo/67398


それで南部循環鉄道のワム11とワフ1の元になったワム3500とはどんな車両だったのかというと、

 

1917年から1926年にかけて作られた木造の15トン積みの有蓋車で11,873両が作られましたし、

 

さらにワム3500と似た有蓋車が戦時中に買収された今の南武線の全身である南部鉄道など複数の私鉄が所有していたということでも知られていますが、

 

この手の木造の有蓋車について使い勝手が良かったということもあり、

 

新潟県にあった蒲原鉄道などの中小の私鉄でも所有していました。

 

ちなみに国鉄が所有したワム3500についてはヨンサントオのダイヤ改正により北海道と本州の一部の支線だけに残りましたが、

 

北海道に残った車両については丸にロの字を入れて車体に黄色い帯を巻き、道外禁止という文字を入れていました。

 

 



引用先 https://www.kasyalabo.com/wamu3500


これに対して本州の一部の支線に残った車両はというと、車体に黄色い帯を巻き、ロの字がついていました。

 

画像は鉄道技研研究所で1975年の5月に撮影されたものになります。

 

 


引用先 http://www16.plala.or.jp/goerlitz/Freight_wagon1.htm

 

速度制限車に指定されたの車両のうち北海道にいた車両は1970年の初めには全廃となりましたが、それでも書類の上では残っていたということで所属不明車というような状態で1982年度末に消滅しましたが、

 

現在、京都鉄道博物館に1台だけワム3500のワム7055が保存されていますが、

 

この車両ですがJR西日本の社員研修センターに残っていた車両になりますが、よくワム3500が残っていたものだとつくづく感心しました。

 

南部縦貫鉄道のワム11とワフ1の現役時代は?

 

 


引用先 https://models-store.tenshodo.co.jp/products/90012448

 

トミックスから発売された南部循環鉄道のワム11とワフ1ですが、現役時代はというと南部鉄道の起点でもある七戸や沿線の駅から発送された政府米の輸送や沿線の農家で使う肥料などの輸送に活躍していましたが、


ヨンサントオのダイヤ改正を境にこの手の有蓋車については使えなくなりました。

 

そうしたこともあって、晩年は七戸駅構内に放置されていたままの状態でありましたが、

 

2002年に発売されたトワイライトゾーンマニュアル11に失われた形式を求めてというレポートが掲載されましたが、

 

その記事によると1983年の時も南部循環鉄道の七戸駅の構内に放置されていたということも記事に出てきていますが、

 

2023年の時点では果たして現存しているかというところは不明のままとなっていますが、もしかしたらすでに解体されたということではないでしょうか。

 


南部縦貫鉄道のワム11とワフ1はどう使ったらいいのか?

 



引用先 https://models-store.tenshodo.co.jp/products/90012448


南部循環鉄道のワム11とワフ1についてですが、どう使ったらいいかということについては、

 

この二つの貨車自体がヨンサントオのダイヤ改正国鉄の路線に乗り入れることができなくなったということですから、

 

それより前に運転されていた貨物列車を再現するということになりますが、

 

その場合でも同じ形のワム3500や木造有蓋車のワム50000であったり、ワム90000などと組み合わせて使うということになりますし、

 

相方となる機関車ですが、デゴイチの東北というのが一番ベターな区合わせではないでしょうか。

 

まだ、ヨンサントオのダイヤ改正前まであればデゴイチの東北型が3重連で貨物列車も担当していましたからその当時の運転されていた貨物列車に混ぜるという形の編成になるということになりますが、

 

何分、この手の貨車についてはヨンサントオのダイヤ改正以降は使えなくなったということになりますから、

 

その点、踏まえて時代考証なども検証しなければならないということになりますが、

 

逆に言えば時代考証などを検証しなくてもフリーでも楽しむこともできる製品でもありますから、

 

それこそ機関車の種類などを問わずに楽しむということもできますし、ノスタルジック鉄コレにラインナップされている機関車とも組み合わせるというのもありではないでしょうか。

 

 

そうなると今後は本命のワム3500の再生産や北海道にいた速度制限車であったり、似た車体を持つ蒲原鉄道のワムなども製品化してもらいたいものです。